予期せぬ妊娠 相談窓口設置ー署名1万6503人 知事に提出

 2021年1月、17歳の女子高校生が栃木県小山市の商業施設内のトイレで出産し、生まれてすぐの赤ちゃんが死亡した事件を受け、女子高生が逮捕されました。

 

 そらいろコアラでは、予期しない妊娠の相談窓口「にんしんSOS」の設置を県に求めるオンラインの署名運動を行い、2月22日、インターネットを通じて集まった16,503人分の署名を福田富一知事宛てに提出し、①栃木県への「にんしんSOS」相談窓口の設置と、②若年妊産婦を含む妊産婦の危機的妊娠を早期に把握・支援介入するための、アウトリーチ型の支援および周知を求めました。

 

 日本では、年間50件ほどの虐待死が確認され、うち3~5割が0歳児です。0歳児事例の背景には、「思いがけない妊娠」や「妊婦検診未受診」があることも多く、思いがけず妊娠した女性が、社会支援を得られないまま孤立していく様子がうかがえます。

 

「自治体で妊娠に特化した相談窓口を設置していないのは関東で本県のみ。コロナ禍で10代の妊娠相談が全国的に急増する中、本県に相談先の整備を求める機運が高まっている。」(下野新聞記事より抜粋)