11/30(火) 若者をとりまく環境と性教育について

20211130()、下野市立緑小学校にてPTA会員の皆様と座談会を行いました。

はじめに、コアLINEに寄せられる相談から、現代の若者が抱える性の問題(①性知識の不足 ②助けてと言えない人が増えている ③自分で意思決定できない。)を中心に、周産期(妊娠前後の期間)のSRHR(性と生殖に関する健康と権利)について、包括的性教育を家庭内でどのように行っていくとよいかを最近の動向を踏まえてお話をしました。

 

その後の座談会では、以下のような質問、お悩みがありました。

・学校の理解が足りない。先生が子供の体の事を理解してくれない。

・コロナ禍で市からの性教育が停止している。このような話が聞ける機会があるといい。

・子供が自分の性器を触っているのを見つけたら、なんと声をかけたらいいか?

・自己肯定感が低い子供が増えている。親も低いかもしれない。どのような働きかけがいいのか?

・中学生や高校生に、避妊のことを伝える時どうしたらいいか?

 

参加者の方からは、「立ち合い出産を機に、体のしくみや妊娠のしくみについて子供たちに小さいころから伝えてきたため、性の話題が家族内でオープンである。長女は生理痛ある為、低用量ピルも使用している。そういったことも3姉妹で共有している。」「長女の生理痛がある為、小5の弟は姉の様子を理解しサポートしてくれるようになった。」というご家庭での性教育の工夫についての事例を紹介していただきました。

  

自分の心や身体を大切にすることはもちろんのこと、発達にハンデがある人、海外の方、LGBTQ含め多様性を認め合うことが出来れば、それは自分自身を受け入れることにも繋がり、自然と皆が暮らしやすい社会になるのではないか。そして、家庭や学校と協力しながら包括的性教育が実施出来たら子供達は自分の人生を選択しやすくなるかもしれないし、大人たちにはその責任があるということを皆さんと共有することができました。

 

 

この講座は「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン 居場所を失った人への緊急活動応援助成」を受けて

  開催することができました。寄付をしてくださった皆様、ありがとうございました。